
『こんな時なので』という理由で、何をやってもいいという訳ではない
「こんな時なので、リモートで撮影して作品を作っていいでしょうか?」
「こんな時なので、舞台公演の映像を公開してもいいでしょうか?」
「こんな時なので、イベントの映像を公開してもいいでしょうか?」
「こんな時なので、ラジオにメッセージを頂いてもいいでしょうか?」
などなど。
色んな方が思考を凝らして
色んなことをしようと、
問い合わせやお願いを頂くことが多いです。
僕らにできることであれば、できる限りの協力は致します。
少しでもエンターテインメント業界に役に立てるのであれば。
しかし。
「こんな時なので」
を理由に、何をやってもいい訳ではないと、切実に思っています。
俳優陣は今の自粛モードにあきあきし
突発的な感情で
「これができる」
「これをやる」
など、後先を考えずに動こうとしています。
自分で考えて動き出すことはとても素晴らしいことだし
僕は大賛成です。
しかし
忘れていけないのが社会のルール。
作品には版権があります。
例えば、
音楽には著作権があります。
絵本の読み聞かせなども、絵本に版権があるため勝手にやってはいけないのです。
また、
YouTubeに動画をあげればいい
というものではありません。
どういう意図であげるのか
誰に向けてあげるのか
自分にとってプラスになる動画なのか
をしっかり考えてあげる必要があると僕は思っています。
動画ひとつで、
俳優のイメージを崩してしまう
ということもありますからね。
僕らマネジメントサイドは
オンライン活動をどうするかを考えるタイミングにきていますし
より俳優陣と連携をとって、スムーズな活動ができるようにしなければなりません。
タレントイメージ(ブランド)の維持・向上も、大切な仕事なのです。
「こんな時なので」
を理由に、俳優の人権・肖像権を無視し
勝手に舞台公演動画をあげられてしまいました。
残念
の言葉以外、ありません。
◆成田雅嗣(なりたまさつぐ)◆
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