
ヒューマンエラーとシステムエラー
僕は経営者(&マネージャー)になってから
「なんでこれができないの?(やれよ!)」
という注意や要求は行わなくなりました。
できない理由は様々で
いろいろ事情があるのでしょうから
まず
「できない理由」
をちゃんと聞いてから
僕も対応を考えます。
理由も聞かずして
頭ごなしにできないことに対して怒ることはありません。
注)本人ができると言ったのに、しない場合は「注意」します。あくまで「注意」です。
この
「できない」
ということに対して
僕は
『ヒューマンエラー(人為的なミス)
はない』
と思っています。
言い方を変えると
『その人に責任はない』
ということです。
では
どこに責任があるのか。
僕は
『システムエラー(組織のミス)
である』
と思っているんです。
(システムエラーって直訳すると言い方が違うんですけどね)
つまり
『できない人に仕事を与えた、組織・管理者の責任』
ということです。
わかるかな?
ちょっと具体的にわかりやすく言うと
成田:「○月○日 ○:○○から△社のオーディションは日程等、大丈夫ですか?」
A:「大丈夫です。」
成田:「では、よろしくお願いします。」
当日
A:「すいません。遅刻しました。」
という場合などです。
ここで
遅刻したくらい次から気をつければいいんじゃないか、
と思われた方
No No No です。
△社のオーディションに呼ばれることは二度とありません。
まーこれは一般的な会社とのやり取りでも同じですよね。
ここでマネジメント側の僕が失うものは
大きく
・△社との信頼関係
・タレントAの対外的な信頼関係
・マネジメント側とタレントAとの信頼関係
等です。
僕も
人間的に一方的な感情で物事を言うと
「遅刻しやがって!」
なんでしょうが
僕はヒューマンエラーはないと思っているので
『遅刻をしてしまうAにオーディションに行ってもらうよう手配した、僕の責任だ』
と思っています。
加えて
『遅刻をしてしまったら成田に迷惑をかけてしまう、と思われていない、僕の人望のなさだ』
と思っています。
そのように組織を運営し
自分を見直しています。
なので、
考えられないトラブルが起こることもありますが、
(マジで「なんでこんなことが起きるの?」ということが起こります)
その時僕は
『この人と仕事を一緒にしてしまった、僕の責任』
『自分の足りていない人望の責任』
と捉えるようにしています。
できない人に対して
やれ!というのは
一種のパワハラになると思っています。
では
どうするか。
答えは簡単です。
『できない人にはお任せしない』
ということですね。
厳しいですか?
No No そんなことはないですよね。
一般的な仕事も
俳優もアーティストも
できない人に仕事は来ません。
歌が歌える人には、歌の仕事の
芝居ができる人には、演技の仕事の
管理業務ができる人には、管理の仕事の
ご依頼を頂いているのです。
おそらく僕も知らないところで
仕事を失っているのでしょう。
「この仕事は成田が適任だよね」
とたくさんのところで言われるよう
信頼とスキル、
そして
自分自身の人望を形成していかなければならないと
常々思っています。
◆成田雅嗣(なりたまさつぐ)◆
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